• UI/UX

株式会社Yakudo様

担当領域:UI/UXデザイン/一部開発

開発規模:デザイナー1名/ 9ヶ月

画面数:30画面程

【企業インタビューvol.10】Yakudo様インタビュー

〜アプリリニューアルの取り組みと今後の展望〜

Engineerforceでは株式会社Yakudo様のスポーツサポートアプリYakudoのリニューアルに伴い、デザインを担当させていただきました。
今回は株式会社Yakudo様より及川様、川野様(以降、敬称略)のお時間を頂戴し、代表飯田がこの取り組みに参画している弊社デザイナー小出を含めた3名にこれまでの取り組みや成果、これから取り組んでいきたいことについてインタビューをさせていただきました。

飯田
本日はインタビューのご協力いただきありがとうございます。よろしくお願いいたします!
今回、御社のアプリをリニューアルするにあたって、弊社の方でデザインをさせていただいて御社の方で開発を進めているということで、そのあたりを中心にお伺いしていければと思います。
まず、及川さんにYakudoの会社全体についてお伺いできればと思います。アプリやその他の事業内容などについて教えていただいてもよろしいでしょうか。

及川
弊社は2019年にできた6期目の会社になります。
ビジネスとしては大きく4つあって、1つはYakudoという自社でやっているスポーツアプリ事業、2つ目にスポーツイベント事業、3つ目がシステム関連の受託開発事業、最後にSESと呼ばれるシステムインテグレーション事業。これらの事業を展開しております。

株式会社Yakudo代表・及川様

飯田
ありがとうございます。売上構成比でいくとどれくらいになるのでしょうか?

及川
現状は受託開発とSESの割合が大きくなっていますね。

飯田
なるほど。金額感も変わってきますしね。
で、受託開発とSESで得た利益をアプリの開発に回しているような形でしょうか?

及川
そうですね。

Yakudoについて


飯田
ありがとうございます。続いて川野さんに今回のメイントピックとなるスポーツアプリ、Yakudoについて概要をお伺いしてもよろしいでしょうか?

川野
はい、会社を設立するきっかけになったのがこのアプリ「Yakudo」になります。創業前になにか新しい事業を立ち上げたいよねと及川と話していたのですが、及川が小学校から大学まで野球をしていたこともあって「スポーツのアプリをつくろう」となりました。次にどんなアプリにしていくかというところで漠然と「スポーツチームの管理」がかなり大変そうだというイメージがありました。そこでまずは実際どうなのか調べてみたときにスポーツをする環境というのは一応出来上がってはいるが個人の力量によってなんとか成り立っている部分が多いと感じたんです。それをITの力で一元的に管理できる便利なシステムがつくれるのではないかと作りはじめたのがアプリYakudoになります。

伊波
多様な反応がありましたが私がみていた中ですが、昨年までは収益などテキストに起こしやすい部分ばかりに注目してUI/UXに注視してサービスを見れていませんでした。そうすると実際作成した時に「使えるのか?」というサービスになることがすごく多かったんですが、目立った反応として今回はFigmaを活用してUI/UXを先に作ったので、ユーザー視点でサービスを見ることができて、ユーザーの粘着性が高まるためのサービス開発という視点を持てたことはとても良かったと感じています。

株式会社Yakudo代表・及川様

飯田
もともとどちらからお話されたのでしょうか?

及川
2人ともなんとなく漠然と「アプリつくりたいよね」というのは話していました。先ほどのアプリをつくるきっかけのところに追加させていただくと、アプリをつくろうとしていたタイミングで私が野球をやっていた頃の記録や写真が破棄されてしまっていたことに気づきました笑
それに対してはとても怒った記憶があるのですが、むしろそれをきっかけに昔からの記録がずっと保存できたらいいなという思いが湧いてきたりもしました。
また、私は地元が栃木なのですが地元の会社で働いている同級生とかは土日の野球を楽しみに平日の仕事を頑張って、野球が終わったらそれを話のつまみに酒を飲む、というようなルーティンで動いていたりしてスポーツに対してそのような関わり方をしている方々にもさらにスポーツを楽しんでもらえるようにしたいなという気持ちもあり、こうしたさまざまな実体験がこのサービスにつながっています。

飯田
ありがとうございます。記録が破棄されていたのは驚きですね笑
ちなみに川野さんはどんなスポーツをされていたのでしょうか?

川野
小学生の時は野球、中学で卓球をしてその後はスポーツはやめて文化部です。

飯田
中学までとはいえスポーツは経験されていたからスポーツ業界には興味があったんですかね。

川野
そうですね、全く嫌いでもなかったですし、多少はわかるかなと思って取り組み始めました。

飯田
ちなみに野球や卓球含めてYakudoではさまざまなスポーツの記録を管理できるかと思いますがどのスポーツの利用者が一番多いのでしょうか?

川野
種目でいうと日本は圧倒的に野球ですね。アプリ上の数字でみても、少し前になりますが国の世論調査でみても一番でしたね。

飯田
野球もできる環境が減ってきているのかなと感じますが根強い人気なんですね。ありがとうございます。
そんな創業当初から開発されているアプリを今回リニューアルするきっかけがあれば教えていただけますか?

リニューアルの理由

川野
実はそもそもリニューアルが今回初めてではないんです。最初に製作したアプリがあったのですがこちらは機能をもりもりにしてつくりこみすぎてしまったんです。リリース直後にそれに気づいて、機能整理のため最初のリニューアルを行いました。その後もリニューアルを重ねて今回4回目のリニューアルになります。
今回に関して基本は使いやすくすると言うのがベースにあるのですが、リニューアルというからには使い方を大きく変えてより便利さを追求したものになっています。そしてさらにもう1点挙げるなら、これまでのアプリはマネタイズの仕組みづくりがきちんとできていませんでした。それでは事業として継続できないので、そこの面を改善して長くアプリを使っていただけるようなものにしたいというのが目的としてありました。

飯田
これまでは多くの機能を盛り込んで使ってとにかくもらえる方を増やす意識だったのが、ビジネス寄りの意識を大きくした今回のリニューアルだということですかね。

川野
そうですね。さらにいうとリリース当初からアプリを運用していく中でユーザーに使ってもらえるポイントというのが見えてきたのでより皆さんに利用していただけるようなアプリにしたかったという点もありました。

飯田
そこでいくと小出さん、今回は要件定義のサポートから入って実際にデザインまで落とし込むという役割があったのかなと思うのですが、先ほどのビジネスを成り立たせる上での難しさや気をつけたポイントはありますか?

小出
その点で最初の方は結構時間をかけて話しましたよね。

川野
そうですね。

小出
要件は最初にある程度いただいていたのでそれをビジュアルに落とし込みながら、どのようにしたらキャッシュポイントがアプリに馴染んでいくかというところはいきなりマネタイズ感が出過ぎないように考えながらつくるようにしました。できていたかはわかりませんが笑

飯田:
なるほど。  USEN&U-NEXT GROUPでは多岐にわたる事業を展開されていますので、社内でAI活用による改善事例を作ることで、外部への説得力も増しますね。

芝田:
そうですね。自信を持って外部に提案できます。

飯田:
プレゼンの説得力も増しますし、話も広がりやすいでしょうね。
差し支えなければ、AIによる業務改善で特に効果が高かった事例などはありますか?私たちも参考にしたいのですが。

芝田:
営業部門が多いので、商談のメモを要約して共有するという用途でかなり活用されています。特に要約機能は時間短縮に大きく貢献しています。

川野
そこは完成をお楽しみに。ですね笑

飯田
そのようにサービスに関するディスカッションを重ねながらデザインをつくり上げていったところが楽しみでもあり、難しさもあったところですかね。

プロジェクトの進行

小出
そうですね。なので最初の1ヶ月くらいはビジュアルほぼつくっていないですよね。

川野
はい。お互い初めましてなこともあり、仕様と方向性の共有はもちろん、アプリ全体の雰囲気や画面のフローなどのすり合わせがメインになった期間かなと思います。

小出
なるほど、確かにStep2で作成されたモックを修正させていただいた記憶があります。この際のモックは竹内さんの講義後に受講者の方が作成したものですか?

プロジェクトスタート直後のFigmaファイル

小出
そこに一番時間をかけた印象ですね。

飯田
小出さんもともとアメフトチームなどスポーツに関わっていた経験あると思うのですがそのあたり活かせた部分はありますか?

小出
ちょくちょくあって、例えばアメフトチームだとチーム関係者の人数が多くなるのでそうなった時にビジュアルが崩れないかであったり、これまで関わってきた種目に当てはめてアプリが使用できるかどうかを都度判断していたりしました。そういう意味ではスポーツに関わってきてよかったなと思います。

飯田
ちなみに僕もこのプロジェクトが始まってから知人何名かにアプリを紹介したのですが「もう使ってるよ!」と言われて「お、すごい」と感じていました笑
スポーツ業界では有名だという話なども聞いていると、やはりこれまではありそうでなかったんだろうなと思いました。

川野
アプリを製作するにあたって他社様のサービスなどもいろいろ調査させていただいたのですがスコア記録、日程共有、などポイントで解決するサービスが多かった印象でした。ただ弊社のアプリは“スポーツをする上での課題”を総合的に解決することを目指しているのでその部分で差別化できつつあるのかなと感じています。

飯田
ありがとうございます。今回の体制に関して、デザインは私たちが行ってエンジニアは何名携わっているのでしょうか?

川野
現時点だと私入れて3人で開発させていただいているのですが、累計でいっても6名くらいですかね。

飯田
すると現在は川野さんがPMでそこにメンバーが2名いるようなイメージですかね。

川野
そうですね、基本的に私がエンジニアリングは全体をみて、あとの2名にタスクを割り振らせてもらっている状況ですね。
ただ、以前は私とデザイナーの2名体制だった時期もあって、その時は私がデザインのディレクションもしていました笑

飯田
なるほど。そうすると一部その負担は巻き取れましたかね?笑

小出
そう…だと嬉しいです笑

川野
いやいやだいぶ変わりました笑
画面仕様のようなところは完全に巻き取っていただいたので、こちらとしては機能などやりたいことだけきちんとお伝えしてあとはお任せする形に変わりました。

小出
そこはそうですね。ただお任せただく分、認識が少しづれているところもあって毎週の定例ミーティングが白熱してスケジュールがずれ込んでしまったところは反省かなと思います。

川野
最初の方は1時間枠の打ち合わせで大体2時間やってましたよね笑

飯田
そこでいくと及川さんも近くで川野さんの動きを認識されていたかと思うのですが、及川さんもたまにミーティングなどに参加されていたのか、川野さんにお任せしていたかでいうとどちらになりますか?

及川
ある程度事前に機能についてなどはすり合わせていたので、あとは基本的に川野に一任して、社内の会議で進捗などを聞くようにしていました。

飯田
ありがとうございます。
そこでいくとこのアプリには及川さんや川野さんそれぞれの想いがある中でやっていて、今回のリニューアルで大変だった部分や逆にスムーズにいった部分はありますか?

川野
そうですね、これは私がというよりはデザイナーが大変な部分だと思うのですが、画面ができてくるとどうしても新しく気になる部分が出てくるじゃないですか。そこでかなり要望を出させていただいたんですがその部分でもう少し詳細要件を詰めておけばよかったです。他には色の決め方なども調整しておけばよかったなと思いますね。特に今回はライトテーマとダークテーマを切り替えられる仕様なのでそこはもう少しこちら側でもハンドリングできた部分なのかもなと感じました。

飯田
なるほど。そのあたり小出さんいかがですか?

小出
そうですね、色は結構苦戦しましたしご迷惑もおかけしました。笑
ただその部分は私たちがリードしていくべき領域でもあるので今回のプロジェクトを機にレベルアップしたいなと思います。
また、画面ができてくると…というお話があったかと思いますがそこに関しては、いただいた仕様をビジュアルに起こす、そしてその完成品を揉んでいく…という流れをつくるのが私たちの仕事だと思っているのでそこに関してはあまり大変だった感じはなく本来こういうものだよね、という感覚で進めていました。

飯田
素人質問で申し訳ないんだけど、色を決めるってどうやるんですか?笑

小出
今回でいくと、ベーステーマとして”全世代が使える”ということと、”前回のバージョンからあまり色は変更しない”というのがあったので、それをもとにきちんとみえるという部分を意識して決めました。

飯田
親御さんが使うこともあればお子様が使うこともあるのでできるだけ幅広い世代に受け入れられるように、みたいなことですかね。ありがとうございます。
今回のバージョンは1つビジネス色を強めるというテーマでリニューアルしたかなと思うのですが、ちなみに次、リニューアルするとしたら例えばこんな機能があったらいいなという構想ってありますか?

Yakudoのこれから

川野
もういっぱいあります。いっぱいありますし、この機能は今じゃないなということで見送っている機能もあります。
例えば及川は当初からスカウト機能があったら面白いよねというような話をしていたりします。これはアマチュアの選手でもプロ野球のドラフトのようにその選手の成績や活動内容から「うちのチームで活動してみませんか」という交流が起こるような機能になります。

飯田
なるほど!それは面白いですね。

川野
あとはスポーツでいうと大会とかですね。大会を運営している事業者さんをリサーチしたりするのですが、参加チームを管理するのは大変なことなので結構参加費はかかるなという印象です。ひとの手が必要であることにも起因してくると思うのですがここをシステムの力でなんとかできたら面白いなと考えています。うちのアプリであれば成績なども記録できるので大会結果と連動できそうですし。

飯田
スカウト機能面白そうですね。私はたまにバスケをするのですがバスケットって社会人でも結構ガチにやる方が多くて。そうすると1つのプレーに対して「あそこはこうするべきだ」みたいな指摘が入ったりして私としては「いや別にプロになりたくてやってるわけじゃないんだけど」と思ったりします笑
そんな時にスカウト機能を使って私みたいなタイプとガチにやる方々を分やすくする的な使い方をしても面白そうだなと感じました。
及川さんは他に何かあったりしますか?

及川
そうですね、そこ(スカウト機能)が一番やりたいところです。このサービス自体がスポーツ始めるならこのアプリだよねというのが目指す世界観なので、スポーツを始めた時からずっと記録が残っていく形になります。その記録がアピール材料になるような世界は目指していきたいですね。特に私は出身が田舎なので田舎にいるスポーツの才能あふれる人間が埋もれないようにしていきたいです。
あと、現在は草野球チームなどアマチュアスポーツがメインだったりするのでそこに所属する方々が+αで練習後飲みにいくとかその後に何かするといった際の導線をつくりたいという思いもあるのでその機能も実現していけたらいいなと思いますね。

飯田
ありがとうございます。
少し話は変わりますが現在、スポーツ業界にもいわゆるスポーツテックと呼ばれる領域の企業は増えているかと思います。そんな中で御社が気になっている法人ってあったりしますか?

川野
そうですね、、Yakudoは試合を記録できるという機能にもかなり力を入れているのですがそういう意味では分析機能を持つサービスは気になりますね。メジャーリーグなどは身体の機能から球質、ひいては放映時における中継のクォリティまでどんどん進化しています。アプリの支援で簡単になっているとはいえも人力で行うのはそれなりに大変なのでそこの入力の自動化をしていきたいと思っています。そういった機能のヒントになりそうなので、最新システムを用いて分析などを行っている企業はよくみさせていただいたりしますね。

飯田
なるほど。私もサッカー漫画のアオアシで読んだのですが今って着るだけで走行距離測ったりもできるみたいですね。

及川
はい、そういったお話もいくつかあって連携していきたいのですが、先ほどの通り「今じゃないかな」という意図もあってそのままにしています。いずれはそう言った機会をつくれるアプリにもできたらなと思います。

飯田
ありがとうございます。最後に小出さんこのプロジェクトはいかがでしたか?

小出
やはり僕もスポーツは好きなのですが、スポーツでアプリつくるというのはなかなか大変なことだと思っていて、もちろん費用がかかるし、それもアメリカのように潤沢にあるわけでもないのでなかなか機会がないだろうなと考えていました。なので今回のプロジェクトに参画させていただいたのは純粋に楽しかったです。
リリース後が楽しみです笑

飯田
お2人から最後に何かあればぜひお願いします。

川野
先ほどの繰り返しになりますがビジュアルづくりはほとんどしていただいて、以前のテイストを残しつつ良いものになったなと感じています。あとはそれをまとめる作業をリリースまで行っていきたいと思います。

飯田
せっかくなので及川さんもお願いします笑

及川
元々デザイナーに苦労していました。Webデザインの経験はあるけどアプリ制作の経験がない方が多いので、採用してもなかなかうまくいかないことが多く、正解が出せていませんでした。
そこで今回御社に依頼させていただいてしっくりくるものができたりしたので引き続きご支援いただければと思います。

飯田
最初やりとりさせていただいた時もどの領域のデザイナーかはかなりすり合わせさせていただきましたね笑
ぜひこちらこそよろしくお願いいたします。
以上でインタビューとさせていただきます。本日はありがとうございました!

一同
ありがとうございました!

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