
【企業インタビューvol.6】株式会社pluszero様インタビュー
〜フラットなコミュニケーションでサービスを推進する〜
Engineerforceでは株式会社pluszero様にてサービスのデザインを担当させていただきました。
今回は株式会社pluszero様より野呂様、松浦様(以降、敬称略)のお時間を頂戴し、弊社代表飯田がこの取り組みに参画しているデザイナー須藤を含めた3名にこれまでの取り組みや成果、これから取り組んでいきたいことについてインタビューをさせていただきました。

飯田:
本日はお時間いただきありがとうございます。こうしてお仕事させていただけると思わなかったので嬉しかったです。今日は御社のことと、ターゲットサービスであるAEI Deskについて、あとはデザインを頼んでみてどうだったか、などを中心にお話できればと思います。
ではまず御社の事業について野呂さんにお伺いしてもよろしいでしょうか。
野呂:
基本的には、AI開発、IT開発といった受託開発を行なっていてそこの売上が一番大きいです。そこで生まれた費用を原資に自社の研究開発や自社サービス開発を行なっていて、特に自然言語処理の部分はこだわりを持ってやっています。
AI開発だけでなくシステム開発を担当するエンジニアも多数在籍していることが特長で、AIからシステムまで通貫して開発できることは1つわかりやすい強みとして持っています。
飯田:
受託の売上を原資に自社のプロジェクトに投資しているとのことでしたが、現在どのくらいのプロジェクトがあるのでしょうか。
野呂:
プロダクトだと現在大きく2つ、そして芽になりそうなものがいくつかあります。基本的には広く受託開発をやっているので技術力はあるのですがドメイン知識や業界知識のようなものを深く持っているわけではないです。なのでpluszeroと、ドメイン知識はあるけどエンジニアを多く抱えているわけではないパートナー企業様と組んで業務提携を結んでサービスやプロダクトの開発に取り組む。というのが基本的なスタンスです。

株式会社pluszero・野呂様
飯田:
なるほど、その中でも多い業界とかあったりするのでしょうか。
野呂:
ほんとうに業界は様々ですね。
飯田:
ありがとうございます。では今回のデザインの対象となったサービスについて、サービスを始めたきっかけやその詳細について簡単に教えていただいてもよろしいでしょうか。
松浦:
リリース前なので具体的なお話は難しいのですが、サービスを始めたきっかけとしてはWebサービスの運用保守を受託している会社様との取引の中で弊社の持つAEIの技術がフィットするのではないかというところから始まりました。人がやっている作業をAIが自動実行する世界を目指しているのですが、そういったことをしようとするとどうしてもお客様のデータを一元管理しておく必要があります。それならポータルから作ってしまった方がよいのでは?ことになり今のプロダクトになりました。
飯田:
ちなみにAEIというのは英語だとArtificial Elastic Intelligenceの略だと認識しているのですが日本語訳だとどのようになるのでしょうか。
松浦:
Elasticに「弾性的な」という意味が含まれるので柔軟なAIと認識していただけるのが良いのかなと思います。
飯田:
なるほど、AEIが御社の造語であることが初めて知ったので今回をきっかけに少しでも広がると良いですね。
先ほどサービスのきっかけは提携企業様との取り組みだったということでしたが、このサービスをどのようにつくりあげていきたいか、そういった目標のようなものはありますか?
松浦:
この領域に限らない話ですが、24時間365日対応が必要な業務であったり、ある程度定型化・マニュアル化されている業務は人の確保が難しかったり、比較的シンプルな仕事を人に任せるが故にコストがかかってしまうという問題を抱えていると思います。今でもAIやRPAを活用して自動化できる作業はありますが、AEIを活用することで自動化できる範囲をもっともっと拡張し、労働力不足の解消や生産性の向上に寄与していくことを大きな目標と捉えています。

株式会社pluszero・松浦様
飯田:
ありがとうございます。
ちなみにこれまでも受託開発をされていてサービスに投資していると思うのですが、今回デザインをご依頼いただいたきっかけはございますか?
野呂:
業務システムとかだと必ずしも凝ったデザインが求められないこともあってSaas的なデザインの経験が会社にあまりなくて。デザインから作り込んできたことがあまりなかったのですが広く使ってもらうにあたってそこはこだわるべきだよね、という話になり、そのタイミングでちょうどEngineerforceさんをご紹介いただいたという流れですかね。
他社も検討していたのですが、私たちの状況や求めていることを理解していただくスピード感が早かったので御社にお願いすることにしました。わかっていただいている感触があった分、安心感が生まれましたね。
飯田:
良かったです。では今回御社が求めていたところでいくと、状況を理解してくれるというところと、デザインとして意識しなければならない部分の汎用化というところになるのでしょうか。
野呂:
そうですね。
飯田:
その点で須藤さんが意識したところってありますか?
須藤:
なるべく聞いたことを自分の中で咀嚼して言語化して自分の認識と合ってるかすり合わせることはかなり重要視しました。
野呂:
そうですよね、確かに。
わかりにくくてマニアックな機能が多いんです。でもそこで投げずに食らいついてきてもらっている感はありました。
飯田:
結構複数パターン出すところとかもやらせていただいてたかなと思います。
松浦:
そうですね複数パターンいただいたのもイメージ固まりやすかったかなと思います。
野呂:
僕以前ディレクターのような立場で広告制作の仕事をしていたことがあって、デザイナーさんと関わることが多く「とりあえず複数案出して」というのが一番デザイナーさんから嫌がられる認識があったのでそれをやらないようにしようと思っていたら、結構進んで「複数案持ってきますね!」といってくれたので良かったです。
飯田:
そうですね確かに嫌がるデザイナーさん多いのですが僕たちはどちらかというとそっちの方が好きというか、複数案あって悩んでいる時点でどちらも良いデザインだと思うので、あとは御社の求めているものや好みに合わせていくプロセスがやはり大事だなと考えています。

野呂:
結構ホスピタリティあるデザイナーさんいらっしゃるのですが内心嫌がりながらも…みたいな印象がイメージとしてあったのですが、その辺の感じも全くなく、気持ちよくお仕事させていただいたのでそれが一番助かりました。
終盤に畳み掛けるように依頼を増やさせていただいたりしてたので笑
飯田:
いえいえ笑
須藤はデザイナーとしても優秀なので僕も隣で見ててすごいなと思っていました。
野呂:
アウトプットもさることながらスタンスやホスピタリティなどの質が高くプロジェクト進行中の顧客体験的な観点での心地良さが非常に印象的で見習いたいなと思いました。
飯田:
ありがとうございます。それはすごく嬉しいです。
とはいえ先ほどおっしゃっていたように大変だった部分もあったと思っていて、そのあたり須藤さんいかがでしたか?
須藤:
そうですね、複数案つくるのは正直大変でした笑
でもみていただかないと口で説明しても伝わらない部分が多いのでとにかく手を動かしてみせること、そして食らいついていくのに必死でした。
野呂:
なんか松浦ってWEBミーティングだと少し不愛想に見られがちというか。もちろん会うとそうでもないのですが画面上だとどちらかといえばぶっきらぼうに見えてしまうことが多いのかな?とこちらも感じる中でも、須藤さんが理解しきれていない部分を須藤さんの方から聞いてきてくれていて。情報共有が足りなかった部分も引き出してくれて、わかっていないものをふわっとさせたまま進めないという感じはありがたかったですね。
須藤:
そこはすごく大事にしています。

UI/UXデザイナー・須藤
飯田:
今、お2人のコミュニケーションの話が出たのですが、デザインする側と開発する側って観点がちょっと違うと思うんです。その部分で何か感じたことはありますか?
松浦:
そうですね、画面のアウトプットで自分だとこのデザインは思いつかなかったなというものがかなり出てきたのでそこは依頼しないとつくれなかったところだなと感じます。一応私の方でもFigmaでなんとなくデザインを作成していたのですがやはりレベルが違いましたね笑
あとはUIライブラリの使用に対する理解も一定あったのでそこもすごい良かったなと思います。
野呂:
あとはやっぱりホーム画面ですね。この画面の要望が「あれもこれも」と要素が多くなってしまって。ただ縦に長すぎると「スクロールさせたくない」と言う提携企業からの言葉もあったのでどう整理しようか悩んでいました。ここは綺麗に整理してもらって「これは作れないな」と感じましたね。
飯田:
今のホーム画面、須藤さんからしても大変でしたか?
須藤:
そうですね、要素や機能が多かったりするとユーザーの方が迷ってしまったりして結局使わなかった、みたいなことが多かったりするのでそこをどう擦り合わせつつ便利にしていくかというところはコミュニケーションとらせていただきながらやりました。
野呂:
結構フラットに議論してましたよね。松浦が「これがいい」と言ったものに対して須藤さんが「いやそれだと使いづらいのではないか…」みたいな。
飯田:
良いですね、より良いものを作っていくプロセスって感じです。
結構弊社のデザイナーは意見をさせていただくことが多いですね。
野呂:
良い意味で言いなりじゃないと言う感じは確かにありました。
飯田:
ありがとうございます。大体お伺いできたかなと思うのですが、逆にお2人から気になる点とかあったりしますか?
野呂:
御社の中でデザイナーとして「須藤さんが」とても良いんですかね?

飯田:
まず、須藤はとても良いです笑
その上で他のメンバーも考え方は同じですね。複数提案させていただきながら擦り合わせたり、「一緒に良いものをつくっていきたい」と言う部分は皆が持ち合わせているところかなと思います。
野呂:
正直、もっとやりづらいイメージだったのですがそれがなく、寄り添っていただいたのでよかったです。
飯田:
嬉しいです。ありがとうございます。
須藤さんからお伝えしたいことはありますか?
須藤:
コミュニケーション面は私もすごく心地よかったと感じてました。人同士の対話ではなく「良いプロダクトをつくりたい」というゴールに向かって、pluszeroさんとEngineerforceで一緒に議論できた感じがとてもよかったなと思います。
野呂:
松浦がそういうタイプで、誰が相手でもコミュニケーションのスタンスがあまり変わらないんです。
飯田:
一貫して同じスタンスでいれるのは良いですよね。
須藤:
素敵ですね。皆そうだったら良いのに、と思います。
飯田:
そうですね。
それでは本日のインタビューは以上とさせていただきます。ありがとうございました!
一同:
ありがとうございました!

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